『必読』ダイジェスト 中国の大手求人サイト「智聯招聘」が2月16日に公表した「2023年春季ホワイトカラー転職指数調査研究レポート」(以下「レポート」と略称)は、ホワイトカラーの最新転職動向を明らかにした。

同「レポート」によれば、この春に転職を希望もしくは転職するホワイトカラーの比率は90%以上に達し、調査開始以来最も高かった。ホワイトカラーの63.3%が「履歴書を用意して求職中」で、29.1%が「転職の意思がある」だった。2023年のホワイトカラー転職指数は、過去2年間より高くなっている。

業種別に見ると、サービス業や不動産業には転職希望をすぐに行動に移す「行動派」が多い。サービス業 (医療/介護/美容/ヘルスケア/ホテル/外食/観光/リゾート産業)に従事するホワイトカラーのジョブホッピングが最も活発であり、72%が「すでに最新の履歴書を作成してあり、仕事を探しているところ」、あるいは「すでに内定をもらっていて退職・入社手続き中」の人が多い。こうした傾向は、不調が続く不動産業界で69.6%にも達している。

都市別に見ると、北京のホワイトカラー転職指数が3.79と最も高く、第一線都市(北京、上海、深圳、広州)のなかで1位だった。深圳は2位で、転職指数は3.75だった。北京と深圳の状況を昨年同期比でみると転職指数が上昇しており、第一線都市における人材の流動性が高まっていることが分かる。

具体的な転職理由についてレポートは、2023年春の転職理由の順位が2022年度とほぼ同じであることを明らかにしている。給与水準に対する不満が53.6%と依然として転職の主な要因であるのも、前年度と一致している。続いて、企業の将来性が不透明、福利厚生と昇格機会が限定的だということで、いずれも全体の30%以上を占めた。

(『日系企業リーダー必読』2023年2月20日記事からダイジェスト)

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